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4.チェーンとリアシャフトまわりの調整響
キッズカートはパワーが小さいので、チェーンの扱いひとつでタイムが変わってきます。大人カート以上にチェーンへの配慮が必要です。
まず、チェーンラインがちゃんと合っていること。これは金属製のモノサシを用意しておき、スプロケットの面に合わせて、エンジン側のギアとぴったり合うように調整します。
次に、チェーンの遊びをできるだけパワーロスの無い様に1〜2cmの遊びを持たせておくようにこまめにチェックしてください。手でリアタイヤを回してみて、一番軽く回るようにしてください。これだけで直線スピードが目に見えて違います。
また、遊びを大きくして軽く回るようにすると、同時に走行中にチェーンがはずれやすくなり、レース中にチェーンがはずれてリタイヤ、ということも結構あります。練習走行の時から、はずれず、かつ軽く回る遊びを見つけてチェックをするといいでしょう。
またチェーンばすれ防止対策として、キッズカートの車種によっては、大人カート用のスプロケットが装着できる構造のものがありますので、歯が磨り減って使用できなくなった大人カート用のものをは2枚手に入れて、本来のスプロケットを挟むように取り付ける方法も有効です。
それから、チェーンの清掃も大切です。カートのチェーンは地面に近いところにむき出しになっているため、バイクとは比較にならないくらいすぐに汚れが不着し、パワーロスの原因になります。
キッズカートに使用されているチェーンは、バイクなどのシールチェーンではないので、こまめな注油が必要です。また同様のことからガソリンで洗っても大丈夫ですので、できれば走行後には、余ったガソリンに浸し、歯ブラシなどでしっかり汚れたチェーンオイルを落とした後、十分な注油をしておきましょう。
チェーン以外にも、カートをスタンドに乗せてできるだけリアタイヤが軽く回るようにするためには、ベアリングの清掃と注油も重要です。もともと、ベアリングにはあまり品質の良くない硬めのグリスが塗りこまれていますので、CRCなどでグリスをいったん洗い流してから、高品質のカート、バイク用のチェーンオイルをこまめに注油しておくといいでしょう。これらはすぐに汚れてパワーロスを招きますので、レース前には必ずチェックしておくことが大切です。
また、ケミカル製品としては弊店で販売している「EPL社製PL-220Sスプレー」がチェーンにも、ベアリングにも、手軽に使用でき、非常に効果があります。

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